先輩紹介

Senior introduction

Episode-8

2017年卒業

国立研究開発法人
宇宙航空研究開発機構(JAXA)勤務

香門 麗さん

2026.4

香門 麗さん

大谷での学びが
自分の強み

先輩の現在は?

私は、現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターでH3ロケットの打上げに関わる業務を担当しています。ロケットは毎号機打上げ前に、実際にエンジンを燃焼させて性能を確認する燃焼試験を行います。私は、その中でも、H3ロケットの1段エンジンである「LE-9エンジン」の燃焼試験を担当しており、試験設備の保全や管理を行い、安全かつ円滑に試験が実施できるように試験環境を整えています。

大谷での学びは?

大谷の先生方はとにかく個性豊かで、今振り返ってみても多くの学びがありました。物理の授業では先生のオリジナル実験器具を使って授業してくださったり、理系クラスの希望者はカエルの解剖が出来たり、科学が身近に感じられる環境でした。今、理系分野の進路を歩んでいる中でとても貴重な経験になっています。

また、精神的な面でも印象に残っていることがあります。ある先生がよく「女は根性」とおっしゃっており、当時はピンときませんでしたが、今では、最後までやり切る力のある人が強いと実感しています。卒業してからも、厳しい局面は多くありましたが、そのたびに踏ん張れる力があることが自分の強みになっているように思います。

科学部での取り組み

中高6年間、科学部に所属していました。入部当時は理科に特別な興味があったわけではなく、たまたま入部することになりましたが、私の好奇心のままにやりたいことをやらせてくれる環境で、結果的に今の仕事を選ぶきっかけにもなりました。
中学生のときは工作にはまり、水ロケットやプラズマボールなどを自作していました。
必要な部品があれば、自転車屋やバイク屋、電子部品屋を探し回りながら材料を集めたこともいい思い出です。こうした経験を通して、自分たちで工夫し、形にしていく力が身についたように思います。

また、高校生になると、同級生と気体分子運動論の研究に取り組み、その成果をシンガポールで発表する機会にも恵まれました。今思えば、挑戦的なことでしたが、顧問の先生をはじめ、多くの先生方にサポートいただき、無事に発表することができました。そういった経験が、少し無茶だなと感じることでも、まずは挑戦してみようと思える前向きな姿勢が身についたと感じています。

夢や目標、後輩への
メッセージは?

進路のことで色々と悩みがあると思いますが、大学受験は人生のうちでほんの一部の出来事です。学生のうちに、大学進学のためだけでなく、自分がこの先何をしたいのか見つけるために、学校の外に出て色んな経験をしておくことをお勧めします。そのときは関係ないと思っていたことでも、後になって不思議とつながり、進路や将来の選択に結びつくことがあります。たくさんの経験を積みながら、自分の好きや興味を大切にしてほしいと思います。