学校長からのメッセージMessage

花まつりに関する話

皆さん、お早うございます。

今日はお釈迦様のお誕生日をお祝いする「花まつり」の日です。本来なら全学年の生徒に学園講堂に集まってもらってお祝いをする予定でしたが、「緊急事態宣言」下にあり、新コロナウィルス感染予防のため、本日はWEB配信によりリモートで行いたいと思います。そうか、心豊かにして、しっかり耳を傾けてください。

さて、お釈迦様は今から2,500年ほど前に、現在のネパール地方で、釈迦族の王子様としてお生まれになりました。一国の王子であられたので、物質的には何の不自由もなかったのですが、「私は人間に生れてきてよかった。生命の歓喜を得たいのだと、難行苦行の修行の旅に出られました。そして、悟りを開かれ、私たちに生きる拠り所である仏教を説いてくださいました。
私たちは雑多な忙しい日々の中で、宗教、仏教、命についてはほとんど気にかけることなく、それぞれが思い思いの暮らしをしています。しかし、大谷中学校、大谷高等学校では、幸せにも、今日はお花まつりで、お釈迦様のご誕生をお祝いするとともに、一旦立ち止まって、心を清らかにして、「自分の命について」「周りの人々の命について」「命とは何かについて」改めて考えてみる機会を得ることができています。また、「花まつり」はお釈迦様のお智慧と大慈悲の教えを通じて、「命のありがたさ」を感じ、日々精進努力してゆくことを誓う日でもあります。

お釈迦様は生まれてすぐに、四方に七歩ずつ歩み、右手で天を、左手で地を指して、「天上天下、唯我独尊」と言われたと伝えられています。これらのお言葉は「人は誰でも、この世に一人だけであって予備の人間はいない。自分に代わるものはこの世には誰もいないただ一人の存在である。命は尊いものであり、この世に生れた者は皆平等である。」と解釈されています。
しかし、私たちの日常生活を振り返ってみると、私たちは、日々、少なからず、何か満ち足りない思いや漠然とした不安を抱かえて生活しています。無意識のうちに、自分と周りの人と比べて、他人との争いに勝とうとして見栄や虚勢を張り,優越感や劣等感を抱くことが多々あります。そのため、自分自身を見失い、迷った生き方をしているように感じてしまうことがあるのです。この原因は「物事を自分中心に見る」狭い、頑なな考え方にあります。大切なことは全ての人には、一人ひとり個性があり、人格があり、皆平等であるということです。

学校生活にあっては、様々な人々と共同生活をします。その中で、それぞれが自分の思い通りの行動を取っています。それは一人ひとりの価値観、考え方が異なっているからです。そんな学校生活にあっては常に自分の考え方が正しい、自分だけが苦労していると思っていると、いつも、相手の考え方が間違っている、楽をしていると勘違いすることが度々あります。

私たちは常に心に留めておかなければならないことは、授かった自らの命に感謝し、一人ひとりが自分の命を大切にするとともに、他の人々の命も尊び、お互いに慈悲心を持って、支えながら人生を歩むことです。

このような人生を歩むためには、やはり、高い教養と豊かな魂が重要です。

本校の教育理念は高い教養と豊かな魂です。「智慧」と「真心」です。人生の生き方です。豊かな魂、フレームの大きな心とは
1.命を大切にする心
2.感謝する心
3.対等の立場で、同じ目線で話ができる心
4.「一歩先へ、いつでも夢を」、明日に希望を抱く心
5.せずにはいられぬ思いでする道徳心
以上の5つの心です。

どうか、日常生活の中で、報恩感謝の念を礎に自分自身を大切にし、同時に相手の人も大切にし、それぞれの個性を尊重して、楽しい学校生活を送ってください。

それでは、本日の講話を賜りますのは、本校宗教科主任の佐藤智行先生です。しっかり話を聞いていただいて豊かな魂を育んでください。
(令和3(2021)年5月7日)