学校長からのメッセージMessage

心のあり様をみつめる

季節はめぐり、例外なく、私たちに相変わらぬ美しい春夏秋冬の色合いを届けてくれます。しかし、今年度は新型コロナウィルスが発生し、全国に「緊急事態宣言」が発出され、世の中の様々な分野が大きなダメージを受けています。本校も臨時休校を余儀なくされ、通常の授業を補うため、双方向によるライブ授業を含め、オンラインでの授業を実施しました。また、従来のアナログ形式による電話での激励など、「心の通い路」の部分も大切にしました。
世の中は常に平穏とは限りません。今回の新型コロナウィルス禍など社会を覆う未曽有の危機はきまって不意に訪れます。非常時になると、自分中心の考え方が芽生え、おのずと、人間としての品位が失われていく場合があるのです。しかし、元来、私たちには「和」を尊ぶ心が備わっています。だから、これまでに幾度も遭遇した災難にあっては、「私」より、「公」を優先し、節度を失わず、競い合うよりも、皆が一つなれる「和合、なかよくたすけあって」の心によって、多くの危機を克服することができたと思うのです。
これからはグローバル化がますます進展し、ひとり一人の尊い個性が尊重される多様化、ダイバシティの時代を迎えます。このような時代こそ、ひとり一人の尊い個性を認め、互いにレスペクトできる豊かな心が必要です。
これから歩む道のりは常にバラ色で彩られているとは限りません。激しく移り変わる時代を生き抜くためには人を愛することをベースにしたフレームの大きな心が大切です。私たちに幸せが訪れるか否かは心のあり様に掛かっていると言っても過言ではありません。
112年の歴史を刻む本校の教育理念は「朝に礼拝、夕に感謝」の校訓を礎に報恩感謝の念を学び、やさしく、かしこく、うつくしい女性になれるよう高い教養と豊かな心を育むことを目標にしています。
本校でただひたすら高い偏差値だけを求めるだけでなく、心豊かにして、楽しい学校生活を送っていただきたいと念じています。さあ、青春の真っ只中を大谷で一生に歩みましょう。

(令和3(2021)年2月)

心の通い路(きてみて大谷vol.8より)